くい込み継手は、本体・ナット・スリーブの三つの部品から構成され、それぞれ独特の形状と機能を持っています。
本体 |
外周にネジが切ってあり、内側は円錐形のシール面になっており、その奥はストレート孔で管の挿入の時、案内面になります。この管の挿入孔の底には、円錐面とは逆の角度が取ってあり、管の先端がナットの締付とスリーブのくい込みにより前進し角度の深部へと拡がり密着します。 又、管が薄肉の場合、締付力によって管が内側につぶされるのを防ぐ二つの役目をしております。 |
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ナット |
内側のネジ底の円錐面の角度と、スリーブ頭部の接触面に角度差がつけてあり、管に近い位置で接触されるようにしています。 又、継手の振動に対する抵抗は、スリーブの先端部よりむりろこの頭部で受けており、くい込み部への応力の集中を防止し、管に密着保持しています。 |
スリーブ |
ナットの円錐面によって締付トルクの伝達がなされ、スリーブ先端のカッティングエッジが管にくい込み、中央部がわん曲し全体が圧縮され、強力なバネ作用が働き、振動によるナットの弛みを防いでおります。 従ってエッジ部は、高い硬質が必要とされると共に、柔軟性に富んだものが要求されます。 |
以上のような構造により組み立てられ、完全に高圧流体の洩れを防ぐことができます。
継手が正確に組み立てられた時、スリーブと管の状態は、図に示すようになります。